小田美恵子の秋田県議会報告
No.22 2004年4月30日発行
 
2月定例県議会を終えて 2月定例県議会 
 2月25日に開会された2月定例県議会は、16年度一般会計当初予算を含む86議案を可決し3月22日に閉会しました。
可決された主な議案と意見
◎平成16年度2月補正予算
 補 正 額
 補正後の規模
 前年度2月補正予算との対比 
▲ 13億3,876万円
 7,202億4,409万円
▲ 274億2,943万円
の減額

(▲3.7%)

◎平成16年度当初予算
 (1)一 般 会 計
 (2)特 別 会 計
 (3)企 業 会 計
 県 債 残 高
  7,050億8,700万円
422億1,295万円
203億6,544万円
1兆1,934億円
(前年度当初予算対比 ▲2.1%)
(前年度当初予算対比 11.8%)
(前年度当初予算対比 ▲6.2%)

◎主な内容
 1.一般公共事業    ▲ 16億2,755万円
 2.国直轄事業負担金    14億6,926万円
 3.災害復旧事業    ▲ 20億1,651万円
 4.国庫補助事業
    ○施設療養環境レベルアップ事業
     老人福祉施設の整備に対し助成する補助率  国1/2 県1/4 1億9,004万円
    ○身体障害者施設の整備に対し助成する補助率 国1/2 県1/4 
1億8,394万円
 5.県単独事業
    ○県野菜価格補償事業        5,781万円
    ○県立中高一貫教育校建設事業 23億9,723万円

◎県の16年度重点施策に配分された予算 重点5施策総額 330億6,936万円
 1.自立型産業の育成と総合雇用対策 108億840万円
    ○自立内発型企業の育成 ○農林水産物の産地育成 ○総合雇用対策
 2.男女共同参画社会づくり 41億903万円
    ○男女共同参画活動推進 ○多様な働き方整備 ○子育て支援
 3.個性と実践力をはぐくむ人づくり 41億2,236万円
    ○国際教養大学開設 ○高等教育・社会人教育の充実 ○学校教育の充実
    ※国際教養大学交付金 8億9,390万円
 4.「安全・安心」に配慮した新社会資本整備 135億4,594万円
    ○地域安全活動推進 ○安全・安心な生活環境整備 ○医療体制の充実 ○科学技術振興
    ○情報化社会構築  ○港湾・空港の利用促進
 5.自立した地域社会づくり 4億8,364万円
    ○市町村合併促進 ○地域コミュニティ再生 ○「秋田わか杉国体」準備 ○広域連携推進

 ○国、地方税財政の三位一体改革により地方交付税、国庫支出金が大幅に減額された下での
  予算編成である。
 ○部局予算編成方式      ○県単独投資事業や公共事業を抑制している
 ○歳出は重点5施策に集中配分 ○地方交付税 9.3%減  国庫支出金 6.1%減
 ○県債依存度 17.9%−−−− 新規発行額 11.5%減
  16年度末残高 1兆1,934億1,900万円
 ○基金取り崩し 324億円  基金残高16年度末 404億円
 ○自主財源 35.3% 依存財源 64.7%

◎主な議案
 ▲県合併市町村特例交付金条例
  合併する市町村に対し、一体性を確立し、個性豊かな地域をつくるための支援そして、
  一律2億円を5年間で分割交付する。4月1日から施行
 ▲県健康づくり推進条例 4月1日から施行
 ▲県安全・安心まちづくり条例 犯罪が起こりにくいまちづくりをめざす 4月1日から施行
 ▲県リサイクル製品の認定及び利用の推進に関する条例 4月1日から施行

◎意 見 書
 ▲北朝鮮による日本人拉致疑惑の解明
 ▲山村の活性化と地球温暖化防止森林吸収源対策の推進
 ▲65歳まで働ける雇用環境の整備

(詳しくは事務所までお問い合せ下さい)

代表質問
3月3日(水)
 冨樫 博之 氏(自民党)
 杉江 宗祐 氏(みらい21)
 工藤嘉左衛門 氏(新生会)

 北東北三県の合併や市町村合併特例交付金と男女共同参画計画の策定を条件とする件や知事の最近の発言について苦言を呈した。

一般質問
3月4日(木)
 中泉松之助 氏(自民党)
 中田  潤 氏(みらい21)
 加成 義臣 氏(社民党)
 佐藤 次男 氏(民・無)
 田口  聡 氏(公明党)

 知事の政治姿勢、16年度当初予算編成、農畜産業問題、市町村合併、景気と雇用対策、教育問題、国際教養大学と県立大学について各氏とも活発な発言が展開されました。

総括質疑
 3月17日、3月18日の両日総括質疑が行なわれ、16人の議員が質問に立ちました。
県財政や16年度予算案、男女共同参画社会づくりの策定と合併特例交付金等について質疑がかわされました。

当該委員会から
◎ 総務企画委員会付託案件
 平成15年度補正予算関係
 予算4件、条例1件 その他6件
 平成15年度当初予算関係
 予算5件、条例11件 その他1件
〔予 算〕
 平成15年度秋田県一般会計補正予算(第6号)の関係部門
 平成16年度秋田県一般会計当初予算の関係部門
〔条 例〕
 ○秋田県産業廃棄物税条例の一部を改正する条例案
 ○秋田県立大学条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例案
 ○秋田県合併市町村特例交付金条例案
 ○秋田県土地開発基金条例の一部を改正する条例案
〔その他〕
 ○包括外部監査契約の締結について
 ○財政の出資及び処分について
 ○市町の境界変更について

私の視点
  1. 県財政について
     今社会は大きな改革の中にあり、国と地方の関係が問い直されています。改革の方向が地方分権の確立の流れのひとつの選択肢として市町村合併を強力に進めるのか、一方国と地方の厳しい財政事情をみて、国家財政の建て直しに重点を置くのか、どちらの方向性を優先するのか明確にしないままに、ただ地方への風当たりが強いのは地方に生きる一人としてじくじたる思いがあります。補助金や国庫支出金の削限、税源移譲、はては地方交付税の削減等、いわゆる「三位一体改革」の中で県の当初予算をみても自主財源36%余り、他方64%以上依存財源という構成からして、その影響は決して少なくありません。7,050億余り、前年比2.1%減の当初予算の中で5つの重点施策への330億円余りの重点配分がされていますが、県民の方を向いたものか、しかと検証しながら進んでいかなければと思います。
  2. 秋田県教育委員会委員として小野寺清氏が再任されました。
  3. 県立大学、国際教養大学、県立大学短期大学部の入学式に出席させていただいた。関係者のそれぞれの熱い思いを感じさせられました。秋田の知的集団として、夢ある未来創造のため多くを語り合っていきたいものと思います。

[ 資 料 ]

 小田美恵子の県議会報告「ゆきわり草」/Copyright 2004 mieko oda.